二俣川キリスト教会 の日記
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根付いた喜び
2013.05.03
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クリスマスに、知り合いの植木屋さんから、もみの木の代わりにトウヒの木を安くゆずっていただきました。大きめの鉢に植えて、教会の正面わきに置き、オーナメントを飾りました。植栽があると建物の景観が落ち着くので、クリスマスが終わってからも、飾りを外して、そのままにしておきました。植木屋さんは、「枝ぶりのいい木じゃないし、ツリー代わりなんだから、終わったらもう処分しちゃってくださいよ」と言ってくれたのですが、植物を使い捨てにするのが嫌いな筆者は、なんとか木を生かしたいと思っていました。
木の丈はかなりあって、根も張っていました。大きな鉢を用意したつもりでしたが、根の収まりは良くなかったのです。それに、年末の忙しい中、また、厳しい冷え込みの中、とり急いで植えこんだので、 土が根鉢の中に十分入りこんだかどうか、確信がありませんでした。気にしながら冬を過ごしたわけです。春になってもなかなか新芽はでませんでした。心配になって、改めて植え込み直しました。突っ張った根は伐り込み、水を浸しながら、土が根と根の間にしっかり入り込むように気を付けました。
しかし、その後も、木はなかなか、春の息吹をかんじさせてくれませんでした。そればかりか、4月も終わりになるにつれ、葉が少しずつ黄ばんできたのです。これはもしかしたら、立ち枯れになつてしまうのか、と本当に心配しておりました。それが、5月の声を聞いたとたん、上の方の枝の先端に、小さな新芽がふくらみ始めたのです。そして、下の方の枝先も、注意して見ると、とても小さくはありますが、黄緑色の新芽が出始めてきたのです。二三日前にそれを発見した時は、本当にうれしく、つい興奮してしまいました。根付いたのです。新しい根が生え始めたに違いありません。今はもう、新芽が少しでも大きく成長してくれることが何よりの楽しみです。
(フォトは、本文と関係ありません。大池公園の散歩道のわきに生えている、アオカモジグサです。ありふれた雑草ですが、その穂が生え出て、春の太陽の光の中、緑色に輝いていました。)